リンドウ“New & Pure”を求めて ~ 岩手県園芸育種研究会・リンドウ部会を開催
平成25年9月12日、「岩手県園芸育種研究会・リンドウ部会」が開催され、品種改良を進める上での課題についての意見交換を行いました。当研究室で育種しているリンドウについて、県オリジナル品種候補である有望系統の紹介や、リンドウの純系作出の経過について紹介し、ほ場見学を行いました。新品種の登場が望まれていることもあり、参加者の方々からは「大変良い」「早く栽培したい」など、概ね良好な意見をいただきました。
「純系作出」について若干ご説明します。純系は、摘出した未授精胚珠を培養して半数体を育成し、その個体の染色体を倍化処理して育成します。こうして得られた純系個体は、開花期の揃いなどが良くなるという大きな利点があります。当研究室が作出した純系リンドウは、定植して3年株となりました。3年株のほとんどが早生系統のため、今回は一部しか紹介できませんでしたが、開花揃いが良いという純系の特長をご覧いただけたと思います。
農業研究センターでは今後も純系作出を進め、これをF1親株に用いることで「良く育ち」「良く揃う」いわてオリジナル品種を作って行きたいと考えています。
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有望系統の紹介
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純系リンドウの3年生株
(撮影日:平成25年8月2日)
(技術部野菜花き研究室 主査専門研究員 星 伸枝)
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