三陸の気候を活かす! パプリカ現在収穫中です
震災で大きな被害を受けた沿岸地域の復興対策として、平成25年度から、野菜の地域ブランド化による付加価値の高い農業を目指した大規模な実証研究を始めています。その中で、陸前高田市において、水稲育苗ハウスを活用したパプリカの養液栽培(土を使わない栽培)実証を行っています。
水稲育苗が終了した6月に定植を行い、夏期冷涼な気象を活かして良質なパプリカを生産しようというものです。ところが、7月末の豪雨により施設の横を流れる気仙川が氾濫し、ハウスが浸水する被害に見舞われました。関係者が一丸となって株の移設等の対策を行った結果、8月末から念願の出荷が始まっています。水害により、生育が一時停滞した影響で収量は満足できるものではありませんが、11月まで収穫作業が続く見込みです。
初年度から現地実証に入り様々な課題が見えてきていますが、一つ一つ確実に解決し復興の一助となるよう、地域との連携を深めながら今後も取組みを進めていきます。
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収穫間近のパプリカ
(品種:「フェアウェイ」) -
収穫作業に励む担当者
(技術部野菜花き研究室 主査専門研究員 内藤 善美)
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