テーマは“自給率向上”と“ブランド強化” ~ 「平成25年度畜産研究所参観デー」賑わう
平成25年8月23~25日までの3日間、岩手産業文化センター(アピオ)において「平成25年度畜産研究所参観デー」を開催しました。アピオでは、期を同じく恒例の「岩手県全国農業機械実演展示会」(主催:岩手県農業機械協会)が開催中とあって、大勢の参観者で賑わいました。
本年のテーマは二つ、(1)飼料自給率向上と(2)いわて牛のブランド強化です。
(1)は、もともと高止まりしていた配合飼料価格が円安によって一段と高騰する中、自給飼料の重要性が高まっていることを受けたものです。会場で、トウモロコシ生産の省力化につながる国産不耕起播種機と、当所が実施した試験結果の展示を行いました。
(2)は、前年度長崎県で開催された第10回全国和牛能力共進会において、本県が総合第5位入賞を果たしたことで高まった「いわて牛のブランド化」の機運を一層盛り上げようというのが狙いです。5位入賞の原動力となった、種山畜産研究室飼養の「絹美継」(同共進会種牛の部第2位)の等身大パネルと賞状を展示しました。
こうした展示の効果もあってか、畜産技術相談コーナーでは、草地更新の方法、雑草防除の方法、トウモロコシの品種選択、来場者が飼っている雌牛の育種価、交配推奨種雄牛等について、多くの相談が寄せられ職員が対応しました。
また、当所の研究内容やTPP問題についてアンケートを行ったところ、研究内容については、回答者全員が「評価する」と「おおむね評価する」で、TPPに関しては、約7割が「反対」、約2割が「何とも言えない」、約1割が「賛成」という結果になりました。今後とも、こうした機会に生産者の意識・ニーズをしっかり受け止めながら、試験研究を進めていきたいと思います。
-
低価格・高性能の不耕起播種機
-
「絹美継」等身大パネルと賞状
(畜産研究所家畜飼養・飼料研究室 家畜飼養・飼料研究室長 藤原 哲雄)
このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 畜産研究所 家畜飼養・飼料研究室
〒020-0693 岩手県滝沢市砂込737-1
電話番号:019-688-7316 ファクス番号:019-688-4327
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。