気象予測と連動した水稲の生育予測方法を確立する

ページ番号2005843  更新日 令和4年11月10日

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 平成25年は、6月までの高温少雨が一転して7月は雨が続き、ようやく梅雨明けしたと思ったら豪雨もあり……この夏は不順な天候のなか、稲作農家のみなさんは栽培管理に頭を悩ませたことと思います。

 技術部作物研究室では、水稲の幼穂形成期や出穂期の予測結果や、生育量に応じた追肥の判定等の情報を提供し、現場での栽培指導に役立てていただいています。

 現在、当研究室では、気象状況に応じた今後の生育を予測する手法について引き続き検討を行っています。本年から気象庁が行っている向こう1ヵ月の気温予想にもとづいて、センター内の水稲作況試験における出穂期の稲体窒素吸収量を予測したところ、過去10年間の平均と同程度の10アール当たり8.7kgと予測できました。この予測結果から、追肥の要否や施肥時期、最適な施肥量等が明らかになります。

 このように、色々な角度から水稲の生育を予測して、より適切に栽培管理する技術を磨いていきたいと考えています。

ひとめぼれの穂揃い期の稲体窒素吸収量予測のグラフ
農業研究センター「ひとめぼれ」の穂揃い期の稲体窒素吸収量予測
(予測実施日:平成25年7月19日)

(技術部作物研究室 上席専門研究員 高橋 智宏)

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