“きらほ”と“イワナ”が出合ったら ~ 低アミロース米「きらほ」を用いた商品デビュー

ページ番号2005849  更新日 令和4年11月10日

印刷大きな文字で印刷

 平成25年から本格的な作付が始まっている低アミロース水稲品種「きらほ(岩手91号)」は、粘りが強く、冷めてもおいしい特性を持ち、主食用のほか冷凍米飯や米加工品としての利用が期待されています。

 この「きらほ」を用いた初めての商品「いわな寿し」が、8月に岩泉町の有限会社早野商店から販売されることになりました。「いわな寿し」は、岩泉産のイワナと花わさびで作った押し寿司で、遠くから来られたお客様が持ち帰れるよう、冷凍状態で販売されます。

 「いわな寿し」の開発にあたっては、解凍後の米飯の食味低下が課題でしたが、JA新いわて管内で生産された「きらほ」を用いることで、解凍後の米飯の食味を落とさずに、イワナのおいしさを引き立たせることができるようになりました。早野商店では、5月の連休中に試験販売を行い好評を博したことから、8月からの正式販売を決定しました。

 「いわな寿し」の販売開始に先立ち、7月23日に行われた「平成25年度岩手県ふるさと食品コンクール」に出品されました。惜しくも入賞は逃しましたが、審査員の評価は高く、早野商店は8月からの本格販売に自信を深めた様子です。また、このコンクールに出品した他の事業者からも「『きらほ』を使いたい。ぜひ地元で生産していただきたい」という心強い意見をいただきました。

 今後、農業研究センターでは、関係機関・組織と連携し、「きらほ」の安定生産・供給をすすめていきます。

  • いわな寿しの写真

    「きらほ」を用いた「いわな寿し」

  • 岩手県ふるさと食品コンクールの審査風景の写真

    「平成25年度岩手県ふるさと食品コンクール」の審査風景

いわな寿司のアップ写真
しそとゴマの風味が「きらほ」のおいしさを更にアップ!

(県北農業研究所作物研究室 上席専門研究員 大里 達朗)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 県北農業研究所 作物研究室
〒028-6222 岩手県九戸郡軽米町大字山内23-9-1
電話番号:0195-47-1073 ファクス番号:0195-49-3011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。