収穫の終わりは次へのスタート ~ 復興いちごの高設栽培の取組結果

ページ番号2005863  更新日 令和4年11月10日

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 陸前高田市と大槌町の農家では、当センターが開発した「いちご閉鎖型高設栽培システム」を新たに導入していちごを栽培していまたが、その収穫がほぼ終了しました。

 陸前高田市では、「さちのか」を中心とした栽培で、栽培管理に苦労したものの、冬季には木質バイオマス加温機を利用して温度を確保し、燃油費を通常の半分程度まで削減することができました。また、果実の有効活用を図るため、独自に加工品も開発しています。

 大槌町では、「紅ほっぺ」を中心とした栽培で、収穫の盛期は1月以降となりましたが、果実の収穫は順調に進み、6月末までに10アールあたり4トン以上の収量を確保できました。販売先は地元中心でしたが、出荷するとお客さんが待ち受けていて、あっという間に売り切れという状況で、消費者の心をグッとつかんだようです。

 どちらの農家も、すでに本年の秋からの栽培に向けて育苗を開始しています。初めてのいちご栽培で様々なご苦労もあったようですが、これらの経験を糧にますますステップアップできるよう、引き続き支援をしていきます。

  • 色づいた「さがほのか」の果実の写真

    6月下旬でも立派に色づいた「さがほのか」の果実(大槌町)

  • 育苗中のイチゴの写真

    秋に向けいちごの育苗が始まっています

(技術部南部園芸研究室 主査専門研究員 山田 修)

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