ポイントは機械の改良?栽培法の改善? ~ 雑穀の収穫ロス低減への取組
雑穀の収穫は、手刈りによる収穫のほかにコンバインによる機械収穫も増えてきています。しかし、ヒエ、アワ、キビなど雑穀とよばれるもののほとんどは、収穫時期に脱粒しやすくロスが多くなります。特にアワは、穂が大きく穂同士が絡まってしまうことで、コンバインでの収穫ロスが起きやすくなります。県北農業研究所では、コンバイン収穫時に「デバイダ」という器具を取り付ける方法が有効であることを研究成果で示しており、生産現場でも実際に使われています。
しかし、それだけでは穂がこぼれたり、作業能率もやや劣ることなどから、さらに収穫ロスの少ない方法を考え出してほしいという要望が挙がっています。このことは、平成25年3月に当研究所で開催した「雑穀栽培低コスト化研究会」でも話題となり、「コンバインの刈り取り部の工夫や、これまでの栽培の仕方を思い切って変えてみることで、より収穫ロスを減らすことを検討しよう」という提案がありました。
そこで本年度は、機械的な改良と、穂が絡みにくくなるよう従来よりも畦間を狭めた栽培法や、培土をほとんどしない平畦栽培の検討に取り組んでいます。
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播種の様子(県北農業研究所内ほ場)
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培土作業の様子(同 50アールほ場)
(県北農業研究所作物研究室 上席専門研究員 中西 商量)
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