「収量800kg/10a」への道・2012 ~ 水稲直播で超多収品種はできるか?
岩手県農業研究センターでは、平成22年度から地方独立行政法人 青森県産業技術センター農林総合研究所(以下、青森農林総研)、公益財団法人 岩手生物工学研究センターと連携して、水稲の多用途多収品種の育成、直播栽培技術ならびにDNAマーカーを利用した系統維持手法の開発に取り組んでいます。
このうち、作物研究室では品種育成に取り組んでおり、直播栽培で10アールあたり粗玄米収量800kg超えを目指し、青森農林総研・水稲品種開発部と育成系統を相互交換して多収系統の選抜を進めています。
稲穂が色づいてきた8月末には、お互いの研究ほ場の生育状況を調査し、意見交換しました。本年は特に天候に恵まれ、順調に生育しており、「このままうまく登熟すれば直播栽培で目標収量超えが期待できる」という意見で一致しました。成熟期までもう一踏ん張り!!秋の収量調査が楽しみです。

(撮影日:平成24年8月31日、岩手県農業研究センター内ほ場)
(技術部作物研究室 主査専門研究員 野々上 慈徳)
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