研究者同士の交流を更なる糧に ~ 畜産関係2学会で研究成果発表
平成24年8月下旬に開催された二つの学会で、畜産研究所の研究員2名が研究成果を発表しました。
8月27~29日に酪農学園大学で開催された「2012年日本草地学会北海道大会」では、家畜飼料・飼養研究室の伊藤孝浩主任専門研究員が、「二毛作体系におけるライ麦収穫期が不耕起栽培飼料用トウモロコシ収量に及ぼす影響」と題して、ポスター発表を行いました(説明は28日)。説明を聞かれた方から、「岩手で二毛作が可能なら、北海道でも比較的気候の温暖な南部で可能性がある」などと、高い関心が寄せられました。
一方、8月30~31日に秋田県立大学で開催された「第62回東北畜産学会大会」では、家畜育種研究室の佐藤洋一主任専門研究員が、「岩手県内の黒毛和種および日本短角種集団におけるPLAG1遺伝子型多型が枝肉形質に及ぼす影響」と題して、一般講演での口頭発表を行いました。発表後の質疑で、「枝肉形質に影響を及ぼす候補遺伝子が生産するタンパク質の特定」を期待する意見が寄せられました。
いずれの学会でも、牧草の放射性セシウムに関する発表があり、本県での除染対策を進める上で参考となりました。また、幅広い内容の発表に接し、さらに、会場での研究者間の交流を通じて、今後の研究に良い刺激を受けることができました。

(畜産研究所 次長 山田 和明)
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