残暑の中にも秋の気配 ~ おいしいぶどうの季節がやってきました

ページ番号2005956  更新日 令和4年11月17日

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 農業研究センター(北上市)のぶどうは、8月上旬から着色が始まり収穫の時期が近づいてきました。最初に熟期を迎えるのは、「キャンベル・アーリー」、「ノースレッド」、「サニールージュ」などの品種です。

 「キャンベル・アーリー」は、県内でもっとも多く栽培されている品種であり、栽培面積の約6割を占めています。結実がよく、耐病性・耐寒性も強いため栽培しやすい品種として昔から親しまれてきた品種です。しかし、時代が経つにつれて、消費者の好みは「より甘く」、「より粒が大きく」、さらに「種の無い」ぶどうへと変化してきました。そのため、近年では新しい品種に置き換わってきています。

 「ノースレッド」は、1992年に品種登録された品種で、「キャンベル・アーリー」よりもやや小粒ですが、糖度が高く食味が良好で耐寒性も強いため、寒冷地に適する優良品種として栽培されています。

 さらに消費者ニーズの変化をとらえた品種として登場したのが、「サニールージュ」です。「サニールージュ」は、1997年に品種登録された品種で、満開時と満開10日後にジベレリン処理をすると、種無しぶどうになります。果房・粒重はキャンベルアーリーと同じくらいで、糖度がとても高く食味は良好で、栽培しやすい品種です。

 これらは早生の品種であり、中晩生品種にはさらに大粒で食味のよい品種もあります。平成24年9月7~8日に行われる「農業研究センター参観デー」では、今回紹介したこれらのぶどうを販売します。本年は果房が完熟し、果皮の色が濃く糖度も高く仕上がりましたので、ぜひご来場ください。

参観デーで販売予定のぶどうの写真
参観デーではおいしいぶどうを用意してお待ちしています!
写真左から「サニールージュ」「ノースレッド」「キャンベルアーリー」
撮影日:平成24年8月27日

(技術部果樹研究室 技師 田口 礼人)

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