ふたつの「秘策」でおいしさアップ! ~ 夏秋どりイチゴの現地実証

ページ番号2005974  更新日 令和4年11月17日

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 陸前高田市で行っている夏秋どりイチゴの実証試験は、平成24年5月末から収穫が始まっています。おいしい一季成り性のイチゴを夏秋期に収穫するための秘策は二つあります。

【秘策その1・短日処理】
 一季成り性イチゴは、日が長くなると花芽をつけなくなるため、自然の日長では6~7月までしか収穫できません。そこで、光を通さないシートを明け方と夕方にかぶせて人工的に日の長さを短くして、イチゴに勘違いさせて夏でも花芽がつくようにしています。

【秘策その2・ミスト噴霧】
 一季成り性イチゴは、暑すぎても花芽をつけなくなります。夏涼しいと言われる三陸沿岸地域でもハウスの中は暑くなるので、霧状の水を上から噴霧してハウス内の気温を下げるようにしています。

 これらの秘策を用いて育てられたイチゴは、味もおいしく地元の産直施設での売れ行きも好調です。この順調さを保ちながら、夏から秋にかけて目標とする収量を達成できるよう、実証農家と二人三脚で実証試験を継続していきます。

  • おいしそうに実ったイチゴの写真

    おいしそうに実ったイチゴ

  • 短日処理とミスト噴霧を実施中のハウスの写真

    短日処理+ミスト噴霧
    二つの“秘策”を組み合わせて実施

(技術部南部園芸研究室 主任専門研究員 小田島 雅)

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