「次世代機」いよいよデビュー! ~ 水稲作溝直播機、ただいま改良中

ページ番号2005979  更新日 令和4年11月17日

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 プロジェクト推進室では、水稲湛水直播栽培において播種と同時に溝切りを行う「作溝同時播種装置」を開発し、特許を取得しました(平成23年11月4日、特許4854045号)。この装置は、播種した種子の周りに溜まった水を速やかに排水し、苗立ち率を高める効果があります。しかし、装置の装着作業がやや面倒であることや、コスト高になること、圃場がやや硬めの時に作業機に対する田面の抵抗が大きくなり播種精度に影響が出ること、などの問題が残されていました。

 そこで、今回は、作溝部品のデザインを根本的に見直し、新たな形状の装置を作製しました。新たな装置の特徴は、次のとおりです。

  1. フロート後方部に装着する作溝体が1ピースである(従来装置はフロート前方と合わせて2ピース)
  2. ステンレス板の「切り出し」「折り曲げ」「穴開け」のみの工程で作製でき、特異な意匠でない
  3. 軽量化が図られ低コスト化も期待できる
  4. 側条施肥機能付きの直播機でも問題なく簡便に装着できる
  5. 複数メーカー機種への対応による汎用性の向上が期待できる

 この新デザインの作溝装置を用いた圃場試験を本年度から始めており、もうすぐ公開できる予定ですのでお楽しみに。

  • 作溝装置を装着した状態の写真

    新しく開発した作溝装置を装着した状態

  • 新たな作溝装置による溝切りの状況の写真

    新たな作溝装置による溝切りの状況

(プロジェクト推進室 上席専門研究員 高橋 昭喜)

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