ビジネスパートナーと二人三脚 ~「県北振興連携プロジェクト」本年度の活動は?
平成24年5月29・30日の両日、県北農業研究所を会場に、県北振興連携プロジェクトの主要課題であるほうれんそう及び雑穀に関する本年度の実施内容や現状の課題などについて、ビジネスパートナーとの意見交換を行いました。
全国の産地で問題のホウレンソウケナガコナダニ防除法の確立に着手
5月29日に開催した「園芸産地改革ネットワークほうれんそう安定生産技術研修会」では、現地からの要望を受け本年度から取り組んでいる「ケナガコナダニ類の防除対策」について、耕種的防除法(生育中かん水による被害軽減効果)および化学的防除法(新規薬剤の選択)を組み合わせた、総合防除対体系の確立に向けた研究の概要を当研究所より説明しました。
また、主催者の農産園芸課や中央農業改良普及センター・軽米普及サブセンター、全農岩手県本部から、
- 各地域で取り組んでいる技術実証圃の概要
- チェックシートを活用したクレーム対策
- 高温対策として検討中の技術や資材名
などの情報提供があり、今後の品質管理への取り組みについて意識統一を図りました。

(於・県北農業研究所)
(県北農業研究所園芸研究室 上席専門研究員 藤沢 巧)
単収向上や規模拡大につながる「雑穀栽培機械化実証圃場」を設置
翌5月30日は、当研究所内に本年度初めて設置した「雑穀栽培機械化実証圃場(栽培面積:55アール)」を公開しました。この圃場は、雑草対策、単収向上や規模拡大につながる機械化栽培技術(平成21年度試験研究成果)を活用してアワとキビを栽培しており、常時一般公開しています。
その後、雑穀機械化栽培に関心を持つ生産者や関係者を対象に「雑穀栽培低コスト化研究会」(主催:県北農業研究所)を開催し、これまでの成果では足りない部分や低コスト化を進めるための課題について意見交換しました。
この中では、雑穀栽培の経営確立には雑穀を取り入れた輪作体系をつくりあげることが必要であることや、コンバイン収穫時の損失を防ぐ技術が波及していない実態等、今後の参考になる意見をいただきました。

(県北農業研究所No.21畑圃場)
(県北農業研究所作物研究室 主査専門研究員 中西 商量)
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