“5年に一度”のオリンピック「全共」に向けて ~ 超音波診断による和牛の肉質評価

ページ番号2005983  更新日 令和4年11月17日

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 平成24年10月、肉牛関係者の間で“和牛のオリンピック”とも言われている、「全国和牛能力共進会(全共)」が長崎県で開催されます。この共進会は、5年に一度開催されており、今回で10回目を数えます。40年以上の歴史がある本共進会を通じて、国産和牛の能力向上が図られてきました。全国から選りすぐりの和牛が集まるこの大会で、岩手県の和牛が高い評価を受けられるよう、生産者と関係者が力を合わせて出品に向けた牛づくりに励んでいます。

 共進会では、牛体の見た目だけではなく、“中身”の良さも評価の対象となります。牛肉の部位として高価なロースがどれだけ多く得られるか、霜降りの入り具合(脂肪が細かいほど上質とされる)はどうか、といった要素は、外から見ただけでははっきりとわかりません。

 そこで、種山畜産研究室では、超音波診断装置を用いて出品候補牛の肉質をチェックし、最終的な出品牛の選定を支援しています。開催まであと4ヵ月、今後も肉質のチェックを続けながら飼養管理の指導も併せて行い、最も良い状態で共進会を迎えさせたいと思います。

  • 超音波による肉質診断の様子の写真

    超音波による肉質診断

  • 実際の診断画像の写真

    実際の診断画像
    上側が体表面、円内が「ロース芯」

(畜産研究所種山畜産研究室 技師 大崎 翔)

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