10日の先取りで準備を「整える」~ 水稲主要品種の追肥の早期判定技術
これまで岩手県内の水稲栽培では、収量を確保する上で最も重要な7月中~下旬の追肥の要否を、直前にならないと判断できず、準備や作業にゆとりがありませんでした。そこで、農業研究センターでは、岩手県の主要品種(「ひとめぼれ」「あきたこまち」「いわてっこ」)について、これまでより約10日早い7月上旬に追肥の要否を判定できる技術を開発しました。
今回開発した技術は、7月上旬の栄養診断(土壌および作物体の分析)結果を目安に、追肥の要否をより早く判断できるようにしたことが特徴です。また、「ひとめぼれ」に関しては、水田での生育状況(草丈と葉色の濃さ)から、より容易に判定することが可能です。
実際の追肥にあたっては、注意すべき点(研究レポートNo.633、下記添付ファイル参照)がありますが、これまでより10日早く判定できることで作業の準備に余裕ができ、適切な時期に適量の追肥が行えるようになります。
さて、本年の追肥はどのくらい必要でしょうか?農業研究センターでは「いわてアグリベンチャーネット」などを通じて、水稲の生育や追肥に関する情報をタイムリーに提供していきます。

(技術部作物研究室 主査専門研究員 高橋 智宏)
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