めざすは金賞酒! ~ 大吟醸酒向け水稲新品種「岩手酒98号」現地田植えスタート
農業研究センターでは、大吟醸酒向けに適した酒米の新品種「岩手酒98号(結の香)」を開発し、平成24年から県内での作付けが始まりました。
「岩手酒98号」は、精米歩留まりなどの醸造特性や清酒の官能評価について、日本最高の酒米として広く知られる「山田錦」に優った成績が得られています。また、これまでの酒米用品種に比べ、草丈が短く穂数が確保しやすいなどの長所を持っています。いもち耐病性や耐冷性などの点で栽培管理がやや難しい面もありますが、JAや農業改良普及センターと綿密な連携を保ちながら、技術支援を行っていく予定です。
本年度は、奥州市前沢区と紫波町の現地ほ場にそれぞれ1.2ヘクタールずつ、計2.4ヘクタールで栽培し、5月下旬に田植えを行いました。岩手県では、「岩手酒98号」を「山田錦を超える酒米」に育てるため、県酒造組合や農協などとブランド化推進会議を組織して情報を発信するとともに、今後は栽培面積も拡大していく予定ですので、出来秋をご期待ください。
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田植え前に気勢を上げる関係者一同
平成24年5月22日、奥州市前沢区生産圃場にて -
天気に恵まれた紫波町での田植え
(撮影日:平成24年5月26日)
(技術部作物研究室 上席専門研究員 菅原 浩視)
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