三年目のスタートライン ~ 梅&桃の優良品種候補、花ひらく
農業研究センターでは、平成24年4月下旬から梅を皮切りにさまざまな果樹の開花が始まり、5月半ばの現在はりんごが花盛りを迎えています。本年は冬から春にかけて低温で推移したため、梅や桃の発芽や開花は平年より5日程度の遅れとなりました。
一方、近年は地球温暖化の影響により平均気温が上昇傾向であることから、果樹の栽培適地が北上することが予想されています。そこで果樹研究室では、現在は山梨県や福島県で生産が盛んな桃に注目し、本県に適する優良品種の選抜に取り組むとともに、本県の気候での生育の進み方や、冬季の低温による障害の有無、病虫害の発生などを調査しています。
現在、当センターでは17品種の桃が栽培されていますが、そのうち12品種は本年で植え付け後3年目を迎えています。これらの品種が実を付けるのは本年か翌年からとなりますが、果実の品質や糖度などを調査し選抜を行っていく予定です。昔から「桃栗三年柿八年」と言われるとおり、果樹は植え付けから実を結ぶまでに時間がかかりますが、いち早く情報が提供できるように日々研究に励んでいきます。
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梅「竜峡小梅」
(撮影日:平成24年4月24日) -
桃「大玉あかつき」
(撮影日:平成24年5月1日)
(技術部果樹研究室 技師 田口 礼人)
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