続・学びの果実を活かすために ~「大学院派遣研究&依頼研究員研修成果発表会」を開催
平成25年3月21日、農業研究センター・本部(北上市)において、「平成24年度大学院派遣研究成果発表会」並びに「同 依頼研究員研修成果発表会」を開催しました。これは「研究員育成プログラム」の一環として、大学や独立行政法人の試験研究機関に派遣された研究員が、研修で得られた研究成果について報告するもので、本年度は4名の研究員が発表を行いました。
最初に、環境部病理昆虫研究室・岩舘康哉主任専門研究員が、平成21年10月から岩手大学大学院連合農学研究科において、博士論文のテーマとして取り組んだ「岩手県におけるキュウリホモプシス根腐病の発生生態と防除に関する研究」について発表しました。
岩舘主任専研は、本県でのキュウリ重要病害となっている「キュウリホモプシス根腐病」の生態的な研究と防除法の確立に取り組み、平成23年度に試験研究成果として公表した「転炉スラグを用いた土壌pH改良による本病抑制技術」は、生産指導の現場から高い評価を受け、普及センターやJAにより県内各地で実証が行われています。
続いて、依頼研究員として独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構の各研究所に派遣された、3名の研究員が発表を行いました(下表参照)。
所属・職・氏名 |
研修テーマ及び発表内容 |
派遣先 |
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プロジェクト推進室 臼井 智彦 |
「水稲鉄コーティング散播栽培に関する研究」
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東北農業研究センター 水田作研究領域 |
技術部野菜花き研究室 藤尾 拓也 |
「群落光合成モデルに基づく量管理コントローラーの開発」
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野菜茶業研究所 野菜生産技術研究領域 |
環境部病理昆虫研究室 羽田 厚 |
「岩手県内各地のリンゴ園地から採取したハダニ類の個体群識別」
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中央農業総合研究センター 病害虫研究領域 |
前途有望な若手~中堅の研究員が、自身の更なるスキルアップと画期的な研究成果を目指し、平成25年度以降もこれらの制度を積極的に活用してくれることを期待しています。
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成果発表会の様子
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藤尾主任専門研究員が試作した「量管理コントローラー」
(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)
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