日本短角種の改良に新たな道を拓く ~ 佐藤洋一主任専門研究員が博士号取得

ページ番号2005909  更新日 令和4年11月15日

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 畜産研究所家畜育種研究室の佐藤洋一主任専門研究員に、東北大学から学位(博士号)が授与されることが決定しました。学位授与の対象となった論文は、「日本短角種における遺伝的マーカーを利用した育種方法に関する研究」で、当研究所の主要研究課題にも対応する内容です。

 佐藤主任専門研究員は、平成22年4月に東北大学大学院農学研究科に入学しました。動物遺伝育種学研究室に在籍し、同研究室の鈴木啓一教授の指導を受けながら、3年間で日本短角種の遺伝子と枝肉形質等との関係、黒毛和種の場合との違いなどを研究し、改良への遺伝子マーカー利用の可能性を明らかにしました。

 特にも、日本短角種において美味しさと関連があると言われている、脂肪酸組成への遺伝的影響の大きさを突き止めたことは、既に著名なシェフ等から定評のあった日本短角種牛肉の評価を一層高める方向に改良できることを示すもので、画期的な成果と言えます。今後は、学位取得までの過程で得られた知識・技術を畜産研究所全体で活用し、更に発展させていきたいと思います。

  • 日本短角種の雄牛の写真

    放牧地で活躍する日本短角種の雄牛

  • 佐藤主任専門研究員の写真

    DNA解析装置の前で論文を手にする佐藤主任専門研究員

(畜産研究所家畜育種研究室 家畜育種研究室長 熊谷 光洋)

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