いよいよ収穫真っ盛り! ~ いちご高設栽培・新たなチャレンジの「今」は
南部園芸研究室が開発したいちご閉鎖型高設栽培システムを、平成24年に新たに導入した陸前高田市と大槌町の生産組織では、いちごの収穫盛期を迎えています。9月中旬に「さちのか」「紅ほっぺ」「さがほのか」の苗を定植しましたが、夏季の高温の影響によって花芽分化が遅れたために、品種によっては年が明けてからの収穫となりました。
収穫した果実は、それぞれ独自のルートで販売していますが、地元産のいちごということで売れ行きは上々で、「もっと出荷して欲しい」との要望が寄せられています。これらの組織では、もう既に翌年度の品種構成や栽培体系の検討も始まっています。当面の大きな課題は、出荷時期の前進化と出荷量の拡大ですが、併せて燃油使用量の低減によるコスト削減にも取り組む必要があると考えています。
いちご高設栽培に取り組んでいる生産組織の栽培技術や経営状況が一歩ずつ着実に前進するよう、これからも関係機関と連携しながらきめ細かなアドバイスを行っていきたいと思います。
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いちごの生育状況(大槌町:60坪ハウス)
(品種「紅ほっぺ」。撮影日:平成25年1月28日) -
いちごの生育状況(陸前高田市:100坪ハウス)
(品種「さちのか」。撮影日:平成25年1月23日)
(企画管理部農業経営研究室 主査専門研究員 山田 修)
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