「収量800kg/10a」の目標達成! ~ 直播で超多収の非主食用水稲有望系統を紹介します
技術部作物研究室では、青森産業技術センター農林総合研究所水稲品種開発部と連携して「直播栽培で10アールあたり収量800kgを超える」非主食用水稲系統の選抜を目指してきました。
平成24年8月末の立毛検討会で、目標達成の手ごたえをつかんでいましたが、その後初秋の記録的な暑さも味方につけ、本年度の湛水直播栽培試験で粗玄米収量10アールあたり871kgの「岩手109号」を選抜することができました。青森県でも同様に、目標収量を超える「青系192号」が選抜されました。青森・岩手両県で選抜した系統は、両県の非主食用多用途米品種として利用できるよう、今後も引き続き連携して安定多収に向けた栽培試験を行います。
なお本成果は、平成25年2月6日に盛岡で開催された「平成24年度岩手・青森連携シンポジウム」で紹介しました。2月25日には青森で同様のシンポジウムを開催する予定です。
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「岩手109号」の立毛状態
(ラベルから右。撮影日:平成24年8月11日) -
玄米・籾および成熟期の穂
いずれも左:「岩手109号」、右:「つぶみのり」
(技術部作物研究室 主査専門研究員 野々上 慈徳)
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