“ダブル受賞”を糧に更なる精進を誓う ~「優良種雄牛の造成」により県事績顕著者表彰を受賞
平成24年10月31日、「平成24年度岩手県職員表彰」の表彰式が岩手県民会館で開催され、当畜産研究所種山畜産研究室が「黒毛和種優良種雄牛の造成とその普及推進」により、事績顕著者表彰(機関表彰)を受賞しました(通算4度目)。
種山畜産研究室では、肉牛の能力の指標となる育種価、受精卵移植及びDNA解析といった改良手法を、近年特に積極的に活用することによって、全国トップクラスの種雄牛(菊福秀、来待招福、菊安舞鶴など)を相次いで造成したこと、さらに、家畜市場等で農家の繁殖雌牛の能力を最大限に引き出す県有種雄牛の交配方法などを、より分かりやすく情報提供してきたことによって、県有種雄牛精液の県内流通シェアを約5割にまで引き上げたこと等が評価されたものです。
名号 |
検定成績又は市場評価 |
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菊福秀 | 平成22年度全国肉用牛枝肉共励会名誉賞 |
来待招福 |
間接検定成績脂肪交雑基準値歴代全国第1位 |
菊安舞鶴 | 間接検定上物率100% |

設置 | 平成12年4月3日 |
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目的 |
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構成 | 岩手県注)、全農岩手県本部、県内7農協、独立行政法人東北農業研究センター、社団法人盛岡種雄牛センター、社団法人岩手県畜産協会 |
注)委員長:農林水産部畜産課総括課長
これらの成果は、本県和牛改良の推進母体である「いわて和牛改良増殖対策事業推進協議会」との一体的な取組によって得られたものであり、協議会構成員の方々とともに受賞の喜びを分かち合いたいと思います。
先に閉幕した第10回全国和牛能力共進会(開催地:長崎県)においても、当研究室の「絹美継」が第一区若雄(種雄牛候補)の部で全国第2位を受賞したばかりです。このダブル受賞を糧として、本県肉用牛経営の向上と産地間競争力の強化につながる種雄牛造成に、職員一同、今まで以上に努力を重ねていきたいと思います。

(畜産研究所種山畜産研究室 次長兼種山畜産研究室長 菊池 雄)
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