「美白」が自慢!小麦新品種候補の加工適性を評価する

ページ番号2005930  更新日 令和4年11月15日

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 平成24年10月23日、岩手県工業技術センターにおいて、小麦新品種の有望候補である「東北228号」の加工適性評価打合せ会を開催しました。「東北228号」は、東北農業研究センターが育成した日本めん用の品種候補です。粉の色が白く、製粉歩留まりが高い優れた品質の中力(ちゅうりき)小麦で、当センターにおける奨励品種決定調査で有望と判定され、他県でも有望視されている系統です。また、本系統は縞萎縮病に強く、多収であるなど栽培特性も優れています。

 しかし、品種登録して奨励品種に採用するまでには、様々なステップを踏む必要があります。この中で特に重要なのが、実需者にこの小麦を用いた製品を繰り返し作っていただき、加工適性で高い評価を得ることです。今回の打合せ会は、まさにこのスタートにあたるといえます。

 この打合せ会には、県産小麦の主な実需者である製粉業者や、それらを原料に実際に製品を作っている加工業者が集まりました。そして主な用途に見込んでいるめん類だけでなく、菓子、パン、せんべい等への実用性についても意見交換を行いました。県産小麦を取り巻く環境がめまぐるしく変わる中、生産者と関連食産業が連携して発展する鍵とするべく、今後も「東北228号」の推進について取組を進めていきます。

試作したパンの試食風景の写真
工業技術センターで試作したパンの試食風景

(技術部作物研究室 上席専門研究員 小綿 寿志)

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