審査を通して育種改良に新たな決意 ~ 九戸地方日本短角種子牛共進会

ページ番号2005935  更新日 令和4年11月15日

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 平成24年10月23日、「第64回九戸地方日本短角種子牛共進会」(主催:久慈市、JA新いわて)に、審査員として出席しました。日本短角種の主要な産地での開催とあって、小雨の降るあいにくの寒空にもかかわらず、多数の生産者が真剣に見守る中での審査となりました。

 審査の結果、出品牛30頭の中から最高位の名誉賞には、久慈市山形町の二又久人さん出品の「ひかり号」(平成24年2月25日生)が選ばれました。ひかり号の母親「ひびき号」も第57回に名誉賞を受賞しており、2代続けての最高位獲得に二又さんは満面に笑みをたたえていました。

 「ひかり号(父:辰郎)」と「ひびき号(父:勝富)」の父牛はそれぞれ異なりますが、いずれも当研究所での種雄牛の能力検定でトップクラスの成績を修めたことから、基幹種雄牛として育種改良用の基礎雌牛群で供用されてきました。今回の親子2代受賞は、まさに当研究所が取り組んできた種雄牛改良の成果ということができます。

 共進会の会場で生産者の方々の熱意を目の当たりにし、これからも互いに協力しながら日本短角種の育種改良を進めていかなければ、と思いを新たにした一日となりました。

  • 名誉賞受賞牛「ひかり号」の写真

    均整のとれた名誉賞受賞牛「ひかり号」

  • 名誉賞受賞を喜ぶ二又夫妻の写真

    名誉賞受賞を喜ぶ二又夫妻

(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 児玉 英樹)

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