葉たばこ廃作農地の活用に向けて ~ 雑穀の機械収穫を実演
県北地帯は葉たばこの一大産地ですが、平成23年から大規模な減反政策が進められ、農家収入の確保と廃作農地の活用が緊急の課題となっています。土地利用型作物で、機械化による省力化技術体系が確立されている雑穀生産は、目的にかなった取組の一つとして取り上げられ、平成24年度は二戸市浄法寺町でアワが作付されました。
葉たばこ専作から労働集約型の野菜生産と組み合わせた新たな営農体系を組み立てるためには、手作業では生産面積が限られて思うような収入が得られません。また、葉たばこ生産農家の方々の多くは、本格的に雑穀栽培に取り組むのは初めてなので、播種機やコンバインは所有していません。そのため、雑穀生産の重要なポイントとなる収穫について、実際に作業の様子を見ていただくために、平成24年10月17日に雑穀の機械収穫の実演会を開催し、当研究所の普通型コンバインを用いて刈取りの実演を行いました。
本年度は、播種直後の集中豪雨により種子が流されたり、培土(株元への土寄せ作業)が不十分だったことから倒伏したりしましたが、組合員の適期管理作業によって収穫にこぎつけ、10月中旬にコンバインによる収穫を終えることができました。
県北農業研究所では、雑穀に関する試験研究に力を入れています。雑穀栽培で困っていることや成果に興味のある方は、気軽に立ち寄りご相談ください。
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稲庭農作組合の皆さんを中心に実演前の集合写真
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普通型コンバインによる刈取り実演を見つめる参加者
(県北農業研究所作物研究室 主査専門研究員 中西 商量)
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