将来の畜産担い手育成に一役 ~ 県立農業大学校生の校外研修受け入れ

ページ番号2005940  更新日 令和4年11月15日

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 平成24年10月9日、恒例となっている岩手県立農業大学校畜産学科一年生18名(酪農専攻10名、肉畜専攻8名)の「校外研修」を受け入れました。研修内容は、当研究室が担っている「黒毛和種の種雄牛造成」と「人工授精用凍結精液の生産」についてです。

 種雄牛造成については、まず、優れた能力を持つ雌牛と同じく優れた能力を持つ雄牛との掛け合わせから始まって、生まれた雄子牛の直接検定、一次選抜された種雄牛候補牛の子牛を生産してその能力を調べる後代検定を経て、最終的に肉質・増体に優れたもののみが初めて種雄牛として世に送り出されることを学んでもらいました。

 人工授精用の凍結精液生産については、実際に3頭の種雄牛からの精液採取と採取された精液中の精子の活力検査などの作業を見学しました。また、無菌的な作業となるその後の精液希釈調整・ストローへの充てん・冷凍までの作業工程については、予め準備していたビデオで学習してもらいました。参加者は、いずれも初めて体験する研修内容に、食い入るように真剣な眼差しで受講していました。

 当研究所では、こうした研修を通じて将来の畜産担い手の育成にも関わっているほか、年間約200人程度の生産者等の視察を受け入れ、県有種雄牛の情報提供・利用促進を行っています。

  • 種雄牛造成の仕組みを学ぶ参加者の写真

    種雄牛造成の仕組みを学ぶ参加者

  • 顕微鏡画面で精液活力を観察中の写真

    顕微鏡画面で精液活力を観察

(畜産研究所種山畜産研究室 主査専門研究員 今野 一之)

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