安全・安心な県産牛肉の提供に万全を期す ~ 放射性物質の廃用牛生体推定検査始まる
平成24年10月1日から、牛肉について新たな放射性セシウムの基準値が適用されたところですが、時を同じくして「と畜場に出荷する廃用牛の生体推定検査」が、岩手畜産流通センターで開始されました。これは、生きた牛の体表から放射線を測定して、牛肉中の放射性物質濃度を推定するもので、基準値を超過するおそれのある牛のと畜を未然に防ぐことが目的です。
生きている牛では、その体内に放射性物質を含んでいても、外観からは見分けがつきません。そのため生産者にとっては、「万が一、と畜した後の牛肉検査で基準値を超過したらどうしよう」という不安が付きまといます。今回導入された検査は、県産牛肉の“安全・安心弁”を更に強化し、消費者の信頼を高めるとともに、生産者の不安解消にもつながるものと考えています。この検査には、畜産研究所と家畜保健衛生所の職員が従事し、県産牛肉の安全・安心確保に一役買っています。
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生体推定検査に使用する「スペクトルサーベイメータ」
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牛の頚部に検査機器を当てて測定
(畜産研究所家畜育種研究室 家畜育種研究室長 熊谷 光洋)
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