“純”情リンドウの2年目は生育順調!そして、新品種への期待も……

ページ番号2005947  更新日 令和4年11月15日

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 以前このコーナーで、未受精胚珠培養という技術を用いて作成した純系のリンドウについて紹介しました。この「純系」を親にすれば、開花期や形質の揃いが格段に向上した品種ができるようになります。

 野菜花き研究室では、早生品種をもとに純系リンドウを育成し、平成23年にほ場に定植しました。定植2年目となる本年は、これらの株が開花しましたが、期待したとおり草姿はもちろん開花期もよく揃っていました。一方、純系にすることで株の弱さなどが心配されていましたが、生育は通常どおりで特に問題は見られませんでした。この技術を用いて、他にも色々な素材から純系を育成して試験を継続しています。

 平成24年も新たに十数系統の純系リンドウを定植していますので、これらを使った品種開発を進め、近い将来新品種としてご紹介できればと思います。

  • 育成した純系リンドウの生育状況の写真

    育成した純系リンドウの5月の生育状況

  • 純系りんどうの開花状況の写真

    純系の開花状況(7月下旬)

(技術部野菜花き研究室 主査専門研究員 星 伸枝)

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