平成23年度 一日子ども農業研究員「夏休み・蚕(カイコ)の飼育体験」を開催しました

ページ番号2006047  更新日 令和4年11月21日

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幼虫の体重測定中の写真
幼虫の体重測定
「1頭あたりの重さはいくらかな?」

 平成23年8月2日、岩手県農業研究センター(本部・北上市)において、一日子ども農業研究員「夏休み・蚕の飼育体験」を開催しました。このテーマでの開催は今回で10回目(通算21回目)となりますが、花巻・北上市を中心に28名の小学生が参加しました。

 講師には、旧・岩手県蚕業試験場のOBを中心とした「繭(まゆ)と糸の会」の皆さんを迎え、まず「蚕の一生」や「オスとメスの見分け方」、「蚕と人間との関わり」などを学習しました。その後、実際に蚕に触れながら観察、スケッチや体重測定を行いました。昼食を挟み、蚕を家で飼う際の餌になる桑の葉を農業ふれあい公園内の桑園で摘み取り、農業科学博物館の見学も行いました。

 現在、養蚕農家は県内でも年々減っており、蚕を実際に目にする機会もめったに無いことから、参加した子供達の多くが「蚕を見るのも触るのも初めて」とのことでした。初めのうちは蚕に触るのも恐る恐るでしたがすぐに慣れ、研究が終わった後には「カイコが桑の葉しか食べないのが不思議」、「まゆの糸がとても丈夫で驚いた」など、様々な感想を聞くことができました。

 子ども農業研究員の皆さんには、10頭前後の幼虫を家に持ち帰り、繭を作り成虫になるまでの間、飼育と観察を続けてもらいました。今回の体験が夏休みの楽しい思い出になり、また、農業に興味を持つきっかけになることを願っています。参加者の皆さん、そして開催にご協力くださった方々に改めてお礼を申し上げます。

  • 蚕を観察する子ども研究員の写真

    蚕を熱心に観察する子ども研究員の皆さん

  • 興味津々の保護者の写真

    保護者の皆さんも興味津々

(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)

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