次世代の名牛を探せ!! ~ 日本短角種直接検定候補牛の選抜が始まりました
日本短角種は、放牧適性の高い品種で、夏の間は広大な放牧地に母子で放牧されています。畜産研究所では、毎年早春に生まれた子牛の中から、産肉能力の向上が期待される雄子牛を、種雄牛候補として選抜し、産肉能力検定(直接法)を実施しています。
産肉能力検定は、候補牛を140日間一定の条件下で飼養し、増体量や飼料効率などの能力評価を行うもので、種雄牛となるための第一関門となります。まず、県内のエリート牧野15牧区を巡回し、種雄牛候補とする雄子牛の「予備選抜」を行います。予備選抜では、育種価や体型・発育、血統等を総合的に判断し、各牧区から2頭程度が選ばれます。
平成23年も7月から、日本短角種の種雄候補牛の予備選抜を1ヵ月間実施し、選抜を終了したところです。今後、親子鑑別や不良遺伝子のチェックを行い、最終的に産肉能力検定を受検する15頭を決定します。9月中旬には、選ばれた15頭の候補牛が畜産研究所(滝沢村)に集められ、42日間の予備飼育を経て、11月からは本検定を行う計画となっています。
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予備選抜当日の放牧地
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検査のために集められる牛たち
(畜産研究所家畜育種研究室 専門研究員 米澤 智恵美)
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