「親ちゃんのラボ日記」(2)~ いもち病はやっかいだ!!
こんにちは!ご無沙汰しておりました。シリーズでお届けする「Fresher’s Voice 2011『親ちゃんのラボ日記』」。今回は、私の研究業務の一部をご紹介します。ご紹介するのは、「イネいもち病の研究課題」についてです。
みなさんは「いもち病」についてご存知でしょうか?この病気は、カビの一種である「いもち病菌」がイネに感染することによって発生します。この病気が多発すると米の減収や品質低下につながります。
いもち病はイネへの感染部位によって、苗いもち、葉いもち、穂いもちなどの名前でよび分けられることからもわかるように、イネのあらゆる部分に感染する恐ろしい病気で、稲作における最も重要な病害です。このため、作物の病気の中でも研究が盛んで、多くの研究者がいもち病の研究に取り組んできました。そして新人の私もまた、その研究に取り組むことになったというわけです。
では、実際にどのような研究に取り組んでいるのか、ご紹介します。いもち病の防除には多大な労力やお金などのコストがかかっています。そこで私は、防除にかかるコストの低減を目指した試験を2課題担当しています。ひとつは、通常本田で2回行っているいもち病予防粒剤による防除を、葉いもち防除の1回だけにとどめる試験、もうひとつは育苗箱施用剤の施用量を減らす試験です。これらの取り組み内容は次の機会にレポートします。
本県もすでに梅雨入りしました。いもち病の出やすい気象条件となり、私の試験もいよいよ本番です。次回の「親ちゃんのラボ日記」もお楽しみに!

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先輩職員から指導を受けています(左が私です)
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いもち病の発生調査をしています
(環境部病理昆虫研究室 技師 熊谷 親一)
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