春の「美肌」対策 ~ トマトの低温障害果対策に取り組みます
本県の主力品目であるトマトは、春から秋にかけての長期に収穫しますが、最近は春先の低温で果皮がケロイド状になる障害果の発生が問題となっています。特に、トンネル被覆を除去した後の低温などによって誘発される「ケロイド症果」が多発した場合、花房1段分のほぼすべての果実が出荷不能になるなど、被害は甚大で、産地からはその防止対策が要望されていました。
そこで、平成23年度から低温に遭遇した時に生じる障害果の回避方法の検討をはじめました。本年度は、品種間の違いとホルモン処理による防止効果について影響を調査しています。また、トンネルを除去した後の低温回避技術についても検討しています。
今後は、障害の回避に向けた低温期の栽培に適した品種や管理方法の改良、作型の見直しなどを行うことにより、1、2段目の収穫の安定を図っていきたいと思います。
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トマトのケロイド症果(低温障害果)
これでは売り物になりません…… -
べたがけ資材による簡易保温法
(技術部野菜花き研究室 主任専門研究員 高橋 拓也)
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