殻を割り 春はまだかと ヒナの声 ~ 本年最初の「南部かしわ」のヒナが生まれました

ページ番号2005999  更新日 令和4年11月18日

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 畜産研究所の鶏舎では、「南部かしわ」のふ化作業を平成24年2月22日から開始しました。鶏舎で交配された種卵は、1月にふ卵器に入り3週間程でヒナがふ化します。初生ヒナは、育雛器(保温器)で約4週間健康状態を確認しながら大切に育てあげ、生産者の方々に譲渡します。ヒナ達は主産地の県北・県央地域に加え、本年は県南地域にも引き取られ、生産者の方々のたくさんの愛情によって2~3ヵ月間育て上げられ、「南部かしわ」として消費者の皆様に提供されます。

 この「南部かしわ」は、岩手大型ロードアイランドレッド種と軍鶏などの在来種50%以上を交配した地鶏として昭和60年に開発し、平成15年には天然記念物の「岩手地鶏」の血統を加えて「岩手らしさ」を高めたものです。現在、家畜育種研究室では、岩手独自の新軍鶏系統を造成中で、さらに岩手のオリジナル性を高めたおいしい地鶏の研究を進めています。

  • 「南部かしわ」のヒナの写真

    「南部かしわ」のヒナ

  • ヒナのふ化作業の様子の写真

    ヒナのふ化作業の様子

(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 佐々木 睦美)

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