猛暑の夏からリンドウを守る! ~ 高温障害の発生条件解明へ向けて
岩手県内のリンドウ産地では、夏期高温年に花弁の一部が着色せずに開花する症状(以下、高温障害)が早生品種を中心に発生し、出荷に影響が生じた事例がありますが、これに関する知見が少なく、発生条件などの詳細は解明されていませんでした。
そこで、野菜花き研究室では、高温障害の発生条件を解明するため、温度を制御できる施設内でリンドウの栽培試験を実施しています。その結果、蕾から花弁が出始める時期以降に平均気温が25℃以上になる日が続くと高温障害が発生すること、発生の程度には品種間差があること等が明らかになりました。
これらの試験結果を踏まえて、現在は平均気温25℃以上の日が何日続くと障害が発生するのか等、さらに詳細に発生条件を解明するための試験を進めています。このことが明らかになれば、促成・半促成栽培などの施設栽培において、温度が高くなりやすい開花期の高温障害防止技術の開発や高温障害の発生しにくい品種の開発などに役立つものと期待されます。
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蕾から花弁が出始める時期に…
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高温障害が発生します
(花弁の一部が着色していない)
(技術部野菜花き研究室 主任専門研究員 中里 崇)
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