稲でも、麦でも、大豆でも ~ 中山間地域対応型汎用コンバインの適応性は?

ページ番号2006020  更新日 令和6年10月24日

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 プロジェクト推進室では、中山間地域に対応した小型の汎用コンバインの現地モニタ試験を、遠野市で実施しています。このモニタ試験は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター(以下、「生研センター」)と農機具メーカーが共同開発した機械を、実際に農家で体験使用してもらうもので、実用化へ向けての最終仕上げの段階といえます。
注)実施事業名:農業機械等緊急開発事業(通称:緊プロ事業)

汎用コンバインの開発コンセプト
大きさ
  • 4条刈り自脱型コンバインと同程度であること
可搬性
  • 4トントラックで運搬可能であること

機構および性能
  • 省エネルギー化が図られた小型の脱穀・選別機構を有すること

  • 対応する自脱型コンバインやダイズ用コンバインと同等の作業性能を有すること

 この汎用コンバインが集落に1台あれば、コメ、ムギ、ダイズ、ソバ等の収穫が可能となります。平成23年10月6日には、遠野市で生研センター等の主催で現地検討会が開催され、全国各地から70名近い参加者が集まり、試作実演機を見たりしながら見聞を広めました。

 プロジェクト推進室では、現地での稼働状況や聞き取り調査、独自の性能調査等を進めており、他県に先がけて実用化に必要な情報収集できると期待しています。

  • 水稲を収穫する汎用コンバインの写真

    水稲を収穫する中山間地域対応型汎用コンバイン(於・遠野市)

  • 現地検討会の様子の写真

    平成23年10月6日の現地検討会の様子
    あいにくの雨で実演は中止に

(プロジェクト推進室 上席専門研究員 高橋 昭喜)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 生産基盤研究部 生産システム研究室
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