初めての“紅”、おいしさの“紅” ～ りんごオリジナル新品種「紅いわて」デビュー！

　当センターが育成したりんごとして3番目のオリジナル品種となる「岩手7号」が、平成23年10月に市場デビューを果たしました。オリジナル品種としては、初めての「紅い」りんごとなりますが、そのままズバリ「紅いわて」の愛称で、市場・流通関係者、生産者等を対象に、10月7日に盛岡・仙台・東京で同時にお披露目をしました。

　盛岡で行った「『紅いわて』発表・求評会」では、名称選考委員である五日市さんから「名前が覚えやすいこと、着色が良いこと、甘みが穏やかであること」等、「紅いわて」の特徴についてお話しいただきました。また、市場関係者からは、「ポスト『千秋』として期待は大きい」、「ぜひ取り扱いたいが、生産量はどれだけ見込まれるのか？」といった積極的なご意見を多くいただきました。

　さて、気になる取引価格ですが、ご祝儀相場の感も有りましたが、3市場（盛岡市：丸モ青果、仙台市：仙印、東京：東一）平均の高値で1,300円/kg、平均価格でも632円/kgの高い評価となりました。今回の評価が、生産者の生産意欲を盛り上げ、「紅いわて」の生産拡大につながるよう期待しています。

（技術部果樹研究室　果樹研究室長　小原 繁）