無農薬でヒエの病気を撃退? ~ ヒエ黒穂病の温湯消毒による防除法を研究中
日本一の雑穀産地である本県は、ヒエの生産量も日本一です。しかし、生産現場で「ヒエ黒穂病」という病気の発生が問題となっており、早急な防除対策の確立が求められています。そこで、県北農業研究所では、環境部病理昆虫研究室とともに、平成22年冬から「ヒエ黒穂病」の発生を防ぐための「環境に優しい種子消毒法の開発」に取り組んでいます。

平成22年度に行った室内実験では、60℃のお湯に5分間漬ける「温湯浸漬法」により、この病原菌の生育が抑制された、という結果が得られました。平成23年度は、温湯浸漬法で消毒を行った種子を用いて、実際に「ヒエ黒穂病」の発生を防ぐことができるのか、水田で調査を行っています。今後、「ヒエ黒穂病」の防除法の取りまとめを行う予定です。

ふくらんだ粒の中には病原菌の胞子が詰まっています(写真右・円内)
(県北農業研究所作物研究室 主査専門研究員 仲條 眞介)
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