「収量800kg/10a」は実現できるか? ~ 出来秋を迎えた水稲多収品種開発

ページ番号2006032  更新日 令和4年11月18日

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 技術部作物研究室およびプロジェクト推進室では、平成22年度から地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所と財団法人岩手生物工学研究センターと連携して、水稲の多用途向け多収品種、直播栽培技術ならびにDNAマーカーを利用した採種技術の開発に取り組んでおります(農林水産省「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」)。

 この中で作物研究室では、多用途向け多収品種の選抜を担当しています。平成23年度は、岩手県育成の21系統および青森県育成の8系統について、移植栽培と湛水直播栽培による栽培試験を行っています。収量性はもちろん、いもち病抵抗性、耐冷性、耐倒伏性など安定多収栽培に関わる特性についても、主食用品種と同様の調査を行います。

 出来秋を迎え、本年の収穫作業は終わりました。大きな穂を実らせ、高い収量性を期待させる姿の育成系統もあり、これからの収量調査が楽しみです。「直播栽培で粗玄米収量800kg/10アール」の目標実現に向け、今後も試験を進めていきます。

大きな穂をつけた育成系統の写真
大きな穂をつけた育成系統。さて収量は?
平成23年9月28日、農業研究センター圃場

(技術部作物研究室 専門研究員 阿部 陽)

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