苦手の雑草防除を克服!? ~ 大豆小畦立て播種栽培での機械除草試験
プロジェクト推進室では、平成23年から大豆小畦立て播種栽培技術と機械除草技術を組み合わせた試験を行っています。小畦立て播種栽培は、大豆の生育初期の湿害回避技術として県内外で広く取り入れられていますが、砕土率が上がらない、中耕培土の時に土が株元まで上手く寄らない、などの理由で除草が難しい、といった指摘もなされています。
そこで、小畦立て播種栽培での効果的な除草体系の確立を目標に、土壌水分が高い状態でも中耕作業が可能なディスク式中耕培土機に、株間の除草効果を補うための固定式タインを取り付けた除草機を試作して、土壌処理剤と組み合わせた試験を実施しました。
試作機は、「ディスク+固定式タイン」の組合せにより株間の除草効果が高まったものの、適切な作業時期・回数の把握や、取りきれなかった雑草の繁茂等が課題として残りました。平成24年度は本年の課題を踏まえて、より効果的な除草技術の提案を目指します。
試験区 |
機械除草作業(1) |
機械除草作業(2) |
機械除草作業(3) |
機械除草作業(4) |
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ディスク+固定式タイン |
中耕仕様 タイン有 |
中耕仕様 タイン有 |
培土仕様 タイン有 |
培土仕様 タイン無 |
ディスクのみ |
中耕仕様 |
中耕仕様 |
培土仕様 |
培土仕様 |
慣行+固定式タイン |
- |
中耕仕様 タイン有 |
- |
培土仕様 タイン無 |
慣行 |
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中耕仕様 |
- |
培土仕様 |
注1)作業実施日:(1)平成23年6月29日、(2)7月5日、(3)7月12日、(4)7月22日
注2)播種後に土壌処理剤を散布
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作業目的別の前後のディスク配列「中耕仕様」
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同じく「培土仕様」
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ディスク式中耕培土機に固定式タインを取り付けた試作機
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試作機で作業中の様子
(プロジェクト推進室 主査専門研究員 渡邊 麻由子)
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