「いわて牛」の未来を担う若雄を探せ ~ 黒毛和種産肉能力検定(直接法)

ページ番号2006044  更新日 令和4年11月18日

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 黒毛和種は、日本固有の肉用牛品種であり、特に「霜降り肉」と呼ばれるキメの細かい脂肪が肉に入りやすい牛です。岩手県は、全国有数の子牛生産地であるとともに、「前沢牛」に代表されるブランド牛肉の産地でもあります。種山畜産研究室では、優良な黒毛和種県有種雄牛づくりと凍結精液の生産供給を行うことで、産地力の強化を支援しています。

 種雄牛を選抜するための最初の段階が「直接検定」で、県内各地の優良な基礎雌牛から生産された黒毛和種の雄子牛は、地域毎の選抜を経て当研究室にやってきます。直接検定は、社団法人全国和牛登録協会の規定に基づき、種雄候補牛を一定の条件下で飼養し、発育や飼料の利用性を調査・評価するもので、年6回・112日間の検定を実施しています。

 平成23年度は、15頭の検定を実施する計画で、平成24年8月にはこの中から5頭が選抜され、現場後代検定により更なる調査・選抜が行われます。特に本年度第2回から第6回の検定牛は、平成24年10月に開催される「第10回全国和牛能力共進会長崎県大会」第1区(若雄)の出品候補牛になる可能性もあり、その結果が一層注目されています。

地区選抜会での検定の様子の写真
地区選抜会での検定の様子

(畜産研究所種山畜産研究室 主査専門研究員 西田 清)

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