りんどうの秋施肥の効果を検討中です(2)本年度の試験経過 ~「低温→猛暑」の影響は?

ページ番号2006128  更新日 令和4年11月25日

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 生産環境研究室では、りんどうについて慣行の春施肥に対する秋施肥の効果を検証する試験を行っています。前回の記事では「前年度までのおさらいと本年度の試験計画」についてお知らせしましたが、今回は、これまでの試験経過について紹介します。

 これまでの作業および調査の実施経過は、次のとおりです。

  1. 本年は、春先の雪解けが遅かったため、4月上旬予定の春施肥作業は10日ほど遅れ、平成22年4月19日に行いました。
  2. その後も春は低温で推移したため、前年より節数が1~2節少なく節間も短かかったことから、5月下旬予定の側芽発生期調査を、少し遅めの6月3日に行いました。
  3. 6月下旬以降は、一転して高温となり開花が遅れたため、7月下旬予定の開花期調査を8月5日に行いました。

 以上のように、春の低温と夏の記録的猛暑の影響により、りんどうの生育が全般に遅れる結果となっています。また、施肥時期の違いによる生育への影響ですが、調査した範囲では春施肥と秋施肥の間で目立った差は見られていません。今後は、データを詳細に分析し、生産現場で役立つ成果として取りまとめていくこととしています。

  • 春施肥時の試験ほ場の写真

    春施肥時の試験ほ場
    (撮影日:平成22年4月19日)

  • 開花期調査時の試験ほ場の写真

    開花期調査時の試験ほ場
    (撮影日:平成22年8月5日)

(環境部生産環境研究室 専門研究員 阿部 弘)

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