雑草残さずカメムシ退治 ~「プレミアムブランド米」の生産を支援する・2010

ページ番号2006137  更新日 令和4年11月25日

印刷大きな文字で印刷

 プロジェクト推進室(特栽・有機)では、平成21年度に引き続き「プレミアムブランド米」の生産を支援するため、農薬の使用回数を慣行の4分の1以下に削減した防除体系の確立に取り組んでいます。今回は、水田内の雑草を対象とした除草剤の体系処理について紹介します。

 農薬の使用を慣行栽培の4分の1以下に削減した防除体系では、除草剤もその対象となります。一般的には、初中期一発処理剤(3成分)に加え、状況に応じて中期剤(1~2成分)を使用しますが、削減した防除体系では、除草剤を初期剤(1成分)と中期剤(1成分)の体系処理を実施しています。

 前年度は、中期剤の散布時期や散布方法に問題があり、実証区では水田内に雑草(イヌホタルイ)の発生がみられ、斑点米カメムシ被害を助長する要因となりました。そこで、平成22年度は、中期剤の散布時期を前年よりも早め、散布もブームスプレーヤで行うなどの改善を図りました。その結果、これまでのところ対照区の一発処理剤とほぼ同等の除草効果が得られています。

 今後は、出穂期における水田内雑草や斑点米カメムシ類の発生調査を行い、防除体系の実証結果について検討する予定です。

  • 実証圃の田植えの様子の写真

    実証圃の田植え(花泉町)

  • 中期除草剤の散布の様子の写真

    中期除草剤の散布(奥州市江刺区)

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 細川 健)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 生産基盤研究部 水田利用研究室
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4412 ファクス番号:0197-71-1081
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。