すくすく育て・未来の「いわてっこ」~ 水稲オリジナル新品種の育成

ページ番号2006138  更新日 令和4年11月25日

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 技術部・作物研究室では、水稲オリジナル新品種の育成を行っています。「収量が多い」「品質・食味が優れている」あるいは「寒さや病気に強い」など、有望と思われる系統には「岩手○○号」と番号を付け、センター内(本部、県北農業研究所)および県内各地の現地ほ場で、地域への適応性などを調査します。

 平成22年度に「奨励品種決定本調査・現地調査」で試験している供試系統は、11系統あります。今回は、その中から5系統を紹介します。

主な有望系統とその特徴

系統名

主な特徴

岩手91号 粘りが強く、アミロース含量が低い早生の系統。早生としては収量が安定していて、寒さに強い。
岩手赤92号 早生でうるちの赤米。収量は「いわてっこ」並みで、加工用のほか鑑賞用としても利用可能。
岩手95号 「あきたこまち」並みの中生の系統。病気に強く、多収が期待できる。
岩手96号 「ひとめぼれ」並みの晩生の系統。寒さ、病気に強く、食味も「ひとめぼれ」並に良好。
岩手97号 晩生の系統。寒さ、病気に強く、多収が期待できる。

 本年の収量や品質・食味が良く、ゆくゆくは新品種のデビューへとつながれば担当者としては喜ばしい限りですが、さて如何相成りますか?

  • 収量試験区の水田の写真

    収量試験区
    お米の収量や品質を調査します

  • 葉いもち検定の水田の写真

    葉いもち検定
    いもち病に対する抵抗力を調べます

(技術部作物研究室 水稲栽培・育種チーム長 上席専門研究員 菅原 浩視)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 生産基盤研究部 作物育種研究室
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