エリート牛のオーディション ~ 日本短角種直接検定牛選抜始まる
日本短角種は、暑さ寒さに強く放牧適性の高い品種で、県北・沿岸地域を中心に飼養されています。夏は放牧地、冬は牛舎という「夏山冬里方式」による飼養管理が主流で、本年も5月頃から放牧が始まっています。
畜産研究所では、毎年早春に生まれた子牛の中から産肉能力の向上が期待される雄子牛を種雄牛候補として選抜し、産肉能力検定(直接法)を実施します。選抜は育種価、兄弟等の肥育成績、発育、および体型等の成績から、総合的な判断により決定されます。
平成22年6月下旬から各牧野組合の協力を得て、優良繁殖雌牛と基幹種雄牛のいる14のエリート牧野を巡回し、種雄牛候補の予備選抜を進めているところです。そして、予備選抜された種雄牛候補の中から、最終的に15頭が産肉能力検定を受検するため選抜されます。さらに、検定終了後には、検定成績、血統、体型等を総合的に判断し、次のステップである現場後代検定を受験する6頭の候補牛が選抜されます。
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現地審査の様子
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放牧地で活躍する種雄牛
(畜産研究所家畜育種研究室 専門研究員 鈴木 強史)
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