「ローコスト&ローリスク」ないもち病の防除技術開発に取り組んでいます

ページ番号2006142  更新日 令和4年11月25日

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 イネいもち病は、水稲の最重要病害として古くから恐れられてきました。近年では、育苗箱に施用するいもち病に効果の高い薬剤(箱施用剤)が普及し、本病による被害は低く抑えられています。一方で、この箱施用剤は高価であることから、生産現場からは薬剤の使用量を低減する技術の開発が求められています。

 そこで、病理昆虫研究室では、水稲箱施用剤の使用量を低減した場合の、いもち病の防除効果について試験を行っています。具体的には、県内で広く使用されている箱施用剤を、通常量(箱あたり50グラム)施用した場合、量を減らして(箱あたり30グラム)施用した場合、また、いもち病に対する抵抗性の強い品種と減量施用を組み合わせた場合の、それぞれのいもち病の発生量を調査しています。

 これらの調査を通じて減量施用による防除効果の持続期間の解明や、減量施用が可能な条件等について検討していく予定です。

  • 葉いもちの症例の写真

    葉いもちの症例

  • 穂いもちの症例の写真

    穂いもちの症例

(環境部病理昆虫研究室 専門研究員 洞口 博昭)

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