「助走」と「除草」、どちらもスタートが肝心です ~ 機械除草を中心とした大豆無除草剤栽培技術(1)

ページ番号2006147  更新日 令和4年11月25日

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 プロジェクト推進室(特栽・有機)では、大豆特別栽培のための減農薬栽培技術の開発に取り組んでいます。特別栽培では、化学合成農薬の使用成分数を慣行栽培の半分以下とする必要がありますが、大豆栽培においては、化学合成農薬を使用しないで病害虫を防除することが非常に困難です。

 そのような中で、可能性のある化学合成農薬の削減手段として「除草機による機械除草」を取り入れることとし、水稲栽培で実績のある「固定式タイン型除草機」を用いた試験を実施しています。平成22年度は、播種前耕起にドライブハローを用いた「浅耕注1)」や、大豆が出芽する前に機械除草する「出芽前除草注2)」など、新たなアイディアを取り入れて試験を行っています。今後は、大豆の生育状況や除草効果について、このコーナーで紹介していく予定です。

注1)「浅耕」:土壌の表層の雑草のみを埋め込み、下層にある雑草の種子を地表に出さないため、耕起深を10cm程度に浅く設定した耕起方法
注2)「出芽前除草」:大豆の出芽前で雑草が発芽する時期に固定式タインで除草を行い、その後に発生する雑草の生育を遅らせようとするもの

  • ドライブハローによる浅耕の様子の写真

    ドライブハローによる浅耕

  • 大豆出芽前除草の様子の写真

    大豆出芽前除草

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 臼井 智彦)

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