今年は「小畦立て」だけじゃない! ~ 大豆の湿害回避播種技術の検討(1)

ページ番号2006148  更新日 令和4年11月25日

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 当センターが、大豆の生育初期における湿害回避技術として開発した「小畦立て播種技術」は、県内の多くの水田大豆で導入されていますが、この技術が全ての栽培条件で利用できるとは限りません。そこで、プロジェクト推進室(水田農業)では、他の試験研究機関が同様の目的で開発した播種技術の実証試験を、独立行政法人東北農業研究センター、秋田県、福島県と共同で行っています。

 平成22年度は、「小畦立て播種技術」に加え、アップカットロータリーを使った「耕うん同時畝立て播種技術」や「有芯部分耕播種技術」などについて、播種方法による湿害回避の効果の違いを確認するため、場内で試験を行っています。また、現地実証圃を奥州市江刺区の土谷グリーンファームに設置し、同様の試験を実施中です(下の写真を参照)。

  • 耕うん同時畝立て播種の様子の写真

    現地実証圃での大豆播種の様子(1)
    「耕うん同時畝立て播種」
    (土谷グリーンファーム、品種:リュウホウ)

  • 小畦立て播種の様子の写真

    現地実証圃での大豆播種の様子(2)
    「小畦立て播種」
    (撮影日:平成22年6月4日)

  • 砕土率の調査の様子の写真

    「砕土率の調査」
    播種の前後に砕土率の調査をします
    播種方法が異なると土の細かさにも差が生じます

  • 播種深の調査の様子の写真

    「播種深の調査」
    播種した場所や畝を踏まないよう注意しながらの調査
    何事も柔軟性が大事!?

(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 渡邊 麻由子)

このページに関するお問い合わせ

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