環境保全型農業が田んぼの生物多様性に与える影響は?

ページ番号2006152  更新日 令和4年11月25日

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 プロジェクト推進室では、平成20年度から県内の水稲主産地において、慣行栽培、特別栽培(減農薬・減化学肥料栽培)、有機栽培という異なった栽培方法の水田とその周辺で、いつ、どのような生物が見られるかを調査しています。

 これまでの2年間は奥州市で調査を行い、クモの仲間など数種類の生き物が、慣行栽培よりも特別栽培や有機栽培を行っている水田やその周辺で多くみられることが明らかになりました。平成22年度からは、前年までの結果が県内の他の地域でも当てはまるかどうかを確認するため、新たに花巻市内でも調査を行っています。

 また、これまでの調査は専門的な器具や技術を必要とする方法でしたが、本年度はより簡便で取り組みやすい「見取り調査」を中心としています。見取り調査とは、水田の水面や水中、稲の株などを自分の目で観察して、生き物の種類や数などを調べるやり方です。本年度はこの方法で、クモ類をはじめ、水生昆虫やトンボ、カエルなどを対象に調査していく予定です。

  • 調査ほ場の写真

    調査ほ場(花巻市内)

  • アメンボ類の一種の写真

    アメンボ類の一種

  • トンボ類の一種の写真

    トンボ類の一種(ミヤマアカネ)

  • カエル類の一種の写真

    カエル類の一種

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 専門研究員 佐藤 千穂子)

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