「いわて発」オリジナル技術を東北で広く活かす ~「1.5年プロ」現地試験を青森県で実施

ページ番号2006156  更新日 令和4年11月25日

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  平成22年5月11日、青森県つがる市木造「出来島21生産組合」の圃場において、当プロジェクトが開発した「作溝同時直播装置」を取り付けた直播機を直接持ち込み、80アール区画圃場と30アール区画圃場各1枚に水稲種子の播種作業を行いました。これは、東北をはじめ全国各地の試験研究機関で開発された技術の中から、短期間の現地実証試験でその実用性を評価し、東北の広い地域に普及する可能性が高いものとして「東北農業新技術実用化促進プロジェクト(通称:1.5年プロ)」で採り上げられたものです。

 当日は東北農政局、青森県庁をはじめ地元のつがる普及分室、出来島21生産組合関係者、近隣の水稲直播栽培実践農家など約30名が集まり、実際に圃場での播種状況を見学しました。出来島21生産組合では、湛水直播栽培に早くから取り組んできましたが、これまでは落水出芽を行う際に排水がうまく行かず、水たまりにカモが集まり鳥害が発生する原因となっていました。そこで、迅速に排水が可能で水たまりが出来にくい作溝同時直播装置の実証を希望し、今回の試験が実現する運びとなったものです。

 このように他県での実証を通して本技術の評価をいただき、東北地域全体に波及する技術として、更に適用性を高めていけるよう検討を重ねていきます。

  • 現地ほ場視察の様子の写真

    参加した方々からは多くの質問がありました

  • 作溝同時播種の様子の写真

    播種および作溝状況について高い関心を示しました

  • 播種作業中の写真

    津軽地方の名峰「岩木山」を望みながらの播種作業

  • 作溝播種後の水田の写真

    実演した圃場は海岸近くの砂質土壌でしたがくっきりと溝が掘られ、排水性は良好でした

(プロジェクト推進室(水田農業) 上席専門研究員 伊藤 勝浩)

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