続・豆でデキれば、麦だって!? ~ 小麦の小畦立て栽培による排水対策(2)

ページ番号2006163  更新日 令和4年11月25日

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 プロジェクト推進室(水田農業担当)では、大豆の小畦立て播種栽培技術を応用した、新しい小麦の湿害軽減播種技術の開発を進めています。

 秋播きの麦は、春の雪解け時や梅雨など湿害を受けやすい時期が多く、安定生産を実現するには圃場の排水対策が重要です。一般的な排水対策としては、播種前あるいは播種後に明きょや排水溝を掘るケースが多いのですが、水田からの転換畑では排水の効果が不十分な圃場が多く見受けられます。

 当プロジェクトが開発を進めている技術は、畦立て・施肥・播種を同時に行うものですが、畦の形状や畦立て以外の排水対策などの詳細については、以前の記事でご紹介したとおりです。今回は、現地試験における現在の生育状況や、生育中の土入れ・中耕作業の様子についてご紹介します。下に掲載した写真でも判るように、これまでのところ慣行栽培に比べ同等~やや優れた生育を示しており、順調な経過をたどっています。

  • 現地試験の様子の写真

    紫波町での現地試験の様子(撮影日:平成22年5月17日)
    左:慣行平畦播種、右:小畦立て播種

  • 30アール圃場での現地試験の様子の写真

    同町・30アール圃場での現地試験の様子(撮影日:同前)
    左側の一部(枠内)が慣行平畦播種

  • 現地試験における中耕・土入れ作業の写真

    花巻市の現地試験における中耕・土入れ作業

  • 中耕・土入れ作業の遠景写真

    同前 (撮影日:平成22年4月30日)

(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 高橋 昭喜)

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